2009年07月09日

「肖像の100年 ルノワール モディリアーニ ピカソ」

現在(9月6日(日))まで開催している企画展は
「肖像の100年 ルノワール モディリアーニ ピカソ」です。
ルノワール等で有名な印象派前後の100年ほどの時期に描かれた
人物を描いた作品を展示しています。

*公式HP
 →:http://www.polamuseum.or.jp/exhibition/01.html



「肖像画」は古くから描かれていたテーマの一つです。
王侯貴族などの権力者は、自らの権力を示すために「肖像画」を画家たちに描かせました。
このような権力者をモデルにして描いたアカデミックな「肖像画」は、
豪華な衣装を身に纏い、ポーズを取り、写実的に描かれていることが特徴の一つでしょう。


ルノワールをはじめとした印象派が描いた人物画は、
権力者がモデルとなった「肖像画」とは異なる特徴をもちます。
家族や友人など、身近な親しい人たちの自然な姿で描いています。
肖像画が変わっていった過程を、印象派が描いた人物画を中心に、ご紹介しています。



また、肖像画から、女性のファッションの変遷もご紹介しています。
コルセットを着用し、つばの広い帽子をかぶる、というスタイルから、
コルセットがとれ、髪を短くし、短いスカートをはくというようなスタイルへ
短い期間のうちに変わっていったことがわかります。


ほか、パートナーが変わるたびに画風が変わっていったことで有名なピカソの人物画も今回の企画展の見どころのひとつ。
青の時代以前の若きピカソの作品、有名な青の時代の作品、キュビズムなど構成的な時期の作品、晩年に描いた息子パウロをモデルとした作品などもりだくさんです。



色々な角度から肖像画を紹介しています。是非一度ご覧下さい。




「肖像の100年 ルノワール モディリアーニ ピカソ」


ピエール・オーギュスト・ルノワール 《髪かざり》 1888年/油彩、カンヴァス/81.4×57.3cm




「肖像の100年 ルノワール モディリアーニ ピカソ」

アメデオ・モディリアーニ 《ルニア・チェホフスカの肖像》 1917年/油彩、カンヴァス/72.8 x 45.0cm


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